Returns *リターンズ*
「えっ!!はる!?うそっえっ、西川君!?」
他の子たちの驚く声がだんだん小さくなる。
私はそのまま腕を引っ張られ、
教室を出て行く。
何?何が起きているの??
私を引っ張って行くのは──…誰…?
私の前をずんずん歩く彼は、振り向きもせず、
足早に屋上へつながる階段を駆け上がった。
ずっと腕を引っ張られたままの私は、
歩幅の違いに足を踏み外しそうになる。
何───…?
もしかして、7年前にはなかった、
男子からの告白───…??