Returns *リターンズ*
過去から来た、同志
屋上へ抜ける扉をくぐり、視界がひらける。
「ちょっ、何?なんなの??」
屋上へ着くと私の手を離し、
ずっと背中を向けていた彼は
くるっと振り返った。
おっ、イケメン…。
なんか見た事あるような…。
「あんた今何歳だ?」
「えっ、あっと、今…」
24歳と言おうとしたけれど、
いやいやこの姿で24歳だなんて言ったら
一気に引かれる。
「うーんと、17…かな。」
「実際はっ!!」
「…24歳です。」
一重まぶたのするどい目つきで言われ、
思わず本当の年齢を言ってしまう。
「はぁ──、やっぱりな。」
どういう事!?
姿・形はどう見てもピチピチの女子高生の
ハズだけど、しゃべり方がおばさんだった?
おばさんオーラがにじみ出ちゃってた?