Returns *リターンズ*

屋上で2人、少し話をして教室に戻った。



「はるっっ!!何!?告白!?されたのっ!」



花や周りの友達からの質問攻めに合う…。


ほんとに告白ならね…。

頬をピンクに染めながらこくんと頷けるのに。


実際違うし。



「違うよー、先生に緊急で呼び出された
らしくてね、ほら委員会の。あははは〜。」

「なんだー。」

「そっか。なんせ相手が西川君だったからさ。
そこに驚いちゃって。」


なんで??西川君だとなんなんだろ?


「西川君てみての通りのイケメンだけど、あの
鋭い目つきとオーラで女子を近寄らせない
んだよね〜。ファンはかなり多いみたいだけど、
みんなその男気溢れるところに惚れちゃってる
から、下手に近づかないんだよ。名前もね…」


ん?名前?



ガラガラガラッッ…



「授業始めるぞー、席座れー。」

担任の声でその話は終わりになった。



あー、でもちょっと安心。

本音を話せる人が見つかった。


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