オフィス・ラブ #∞【SS集】
文学部のゼミは、2年生から始まる。
あまり深く考えずに選んだそのゼミで、俺は恵利に会った。
半分が女子の中、すごく目立つ派手な子が数人いて、それと違う意味で目立ってたのが、恵利だった。
真面目なんだけど、引くほど熱心てわけでもなくて。
サボリがちの子が、ノート貸して、とか言ってきても、なんのこだわりもなく貸す。
「嫌じゃないの?」
一度、そう訊いてみたら。
「減るわけじゃないし」
からっと、そう笑った。
俺は当時、1年の時からつきあっていた女の子がいたので、その頃は、気持ちいい子だな、で終わったんだけど。
夏休みの合宿で、先生も寝た後に、下心たっぷりの飲み会が、食堂で開かれた。
OBや先輩たちもいる手前「もう寝ます」とも言いづらくて、全員参加してる中。
ふと気がついたら、恵利がいなかった。
いかにも女好きそうな顔をしたOBも、いなかった。
あまり深く考えずに選んだそのゼミで、俺は恵利に会った。
半分が女子の中、すごく目立つ派手な子が数人いて、それと違う意味で目立ってたのが、恵利だった。
真面目なんだけど、引くほど熱心てわけでもなくて。
サボリがちの子が、ノート貸して、とか言ってきても、なんのこだわりもなく貸す。
「嫌じゃないの?」
一度、そう訊いてみたら。
「減るわけじゃないし」
からっと、そう笑った。
俺は当時、1年の時からつきあっていた女の子がいたので、その頃は、気持ちいい子だな、で終わったんだけど。
夏休みの合宿で、先生も寝た後に、下心たっぷりの飲み会が、食堂で開かれた。
OBや先輩たちもいる手前「もう寝ます」とも言いづらくて、全員参加してる中。
ふと気がついたら、恵利がいなかった。
いかにも女好きそうな顔をしたOBも、いなかった。