オフィス・ラブ #∞【SS集】
驚いたようにこちらを見るのに、はあ、としか言えない。
我が家では、誕生日やクリスマスは家族全員でプレゼントを贈りあうんだけど。
「ないですか、そういうの」
「俺があいつに、ピアスを贈ると思うか」
思わないけど…。
でも、新庄さんのところも仲がいいから、何かしらあげたりは、してそうだ。
「オーブンを買わされたことは、あった」
「絵里さんからは?」
「ワイシャツは、よくもらうな」
なるほど。
聞けば、特に記念日に、というわけではなく。
絵里さんにほしいものがあって、新庄さんがそれに乗れば、買ってあげるという流れらしい。
そのお返しなのか、絵里さんからは、ちょくちょくワイシャツや服や下着などをプレゼントされると。
それはそれで、いい関係だなあ。
海上を走る有料道路で一気に半島側に渡ると、あたりの景色が急にのどかになる。
埋め立てられていない海岸線を見たくて、そのまま南下することにした。
飲み物を買おうと、コンビニを探して、商店とコンビニの間くらいの、小さなお店を見つけた。
新庄さんには車で待っていてもらい、私が店内に走る。
車を降りた瞬間、容赦ない日差しと蝉の声が襲ってきて、思わず本気で駆けこんだ。
ペットボトルを2本と、新庄さん用にアイスコーヒーを買って店を出たら、アイドリング中の車の前に、女の子が立っていた。
我が家では、誕生日やクリスマスは家族全員でプレゼントを贈りあうんだけど。
「ないですか、そういうの」
「俺があいつに、ピアスを贈ると思うか」
思わないけど…。
でも、新庄さんのところも仲がいいから、何かしらあげたりは、してそうだ。
「オーブンを買わされたことは、あった」
「絵里さんからは?」
「ワイシャツは、よくもらうな」
なるほど。
聞けば、特に記念日に、というわけではなく。
絵里さんにほしいものがあって、新庄さんがそれに乗れば、買ってあげるという流れらしい。
そのお返しなのか、絵里さんからは、ちょくちょくワイシャツや服や下着などをプレゼントされると。
それはそれで、いい関係だなあ。
海上を走る有料道路で一気に半島側に渡ると、あたりの景色が急にのどかになる。
埋め立てられていない海岸線を見たくて、そのまま南下することにした。
飲み物を買おうと、コンビニを探して、商店とコンビニの間くらいの、小さなお店を見つけた。
新庄さんには車で待っていてもらい、私が店内に走る。
車を降りた瞬間、容赦ない日差しと蝉の声が襲ってきて、思わず本気で駆けこんだ。
ペットボトルを2本と、新庄さん用にアイスコーヒーを買って店を出たら、アイドリング中の車の前に、女の子が立っていた。