嘘と本音と建前と。
「あれ、司じゃん。」


家のゲートに手をかけた時、隣に住む楓に声をかけられた。


キャラメルのような色をしたスカートが短く加工されている。


その先からは白く細長い脚が露出していた。


「寒くないの?」


面倒くさそうに聞くと楓が駆け寄ってきた。


そして司の腕を嬉しそうに引っ張った。


「寒くない!いつもこの長さだもん。それよりコンビに行こ?」


はっきり言ってこういう時の楓は相手にしたくない。


「これから用事。ごめん、また今度な。」


ギュッと掴まれた腕に力が篭る。


「女の子とじゃないから。」


司は楓の腕を払い除け、家の中へと入り施錠した。


司は予鈴前には学校に着くように大体の時間で家を出る。


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