嘘と本音と建前と。
空知は格好は一切チャらチャらとしていないくせに、見た目は何故か

チャラっとしているようにみえる。


ピアスの穴を開けたりだとか、酒を飲んだり、

腰パンというやつをしたりなどということはない。


法や校則を破る事は空知のポリシーに反する為

、逆に最も嫌うことだ。


空知はピン留めだけで何故か凄くチャらっとしているように見えるのだ。


それが何故なのか司はわからない。

顔は学年の中でもいい方に入るであろう空知が女子との浮いた話が

出ないのは素直すぎる性格とその雰囲気のせいだろう。


「なーんかもったいねーよな。」


司としたことが思ったことを口に出してしまった。


「なんか言った?」


空知の耳には入っていなかったらしい。


「いや、別に何もないよ」


司としたことがうっかり素を出すところだった。


足を止め、司は振り返った。


「で、染谷さん(仮)探す?」


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