嘘と本音と建前と。
次の行事だって充分何も無いことが考えられる。


それぐらい無関係な関係性だからだ。


次の行事はと言えば一ヶ月後の体育祭だ。


体育祭もまた文化祭同様最高に面白くない。


体育祭にどんな手を使って染谷香織と接点を持つか

それだけが司の仕事だ。


なあなあになって流れている缶コーヒーは倍にして空知に奢らせよう。


そんなことを考えるが文化祭の香織を思い出すと空知と関わらせない方が

いいのではないかという考えも浮かんでくる。


香織は絶対にいいやつではない。


司の物差しがそう語った。


どちらの方が空知のためか考えても考えても結論は出ない。


空知本人に言えるわけのない悩みが司の中で生まれる。
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