嘘と本音と建前と。
上手くいったのだろうか関心はあるが盗み見たことをバラす事は

当然出来るはずもない。


そのためその後を知る術を空知は持ち合わせていなかった。


そういえば司はどうやって情報を入手しているのだろうかと空知は考える。


確か司は遠目のところからこの学校へ来ているはずだ。


米倉は空知と中学校の区域が隣だった気がする。


去年から米倉、司、空知は同じクラスだが司と米倉はタイプが全然違う。


なぜふたりは空知が知らないような情報を共有しあっているのだろうか。


空知の心にモヤモヤとしたものが膨らみ始めた。


馬鹿が考え始めたら止まらないとはよく言ったものだと思う。


一応自分が馬鹿な自覚のある空知は見事なまでに部活対抗リレーで

やらかしてしまった。


受け取るバトンを落とし、カーブで転び最下位になってしまった。


その後先輩が巻き返してくれたもののバレー部として

生き恥を晒してしまった。


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