きみに想う 〜赤の民族〜
「うっ…」

「忌々しい、少女にしてこれ程の魔力を持つとは」

黒い髪に手足が長いすっきりとした姿

海斗の父であろうことはすぐに分かった

「海斗は?」

「やはり知り合いか、なぜ黙っていたのか
まぁいい、こうして誘き寄せることが出来たからな」

木の影に海斗の姿が見えた

しかし雫のことを見ようとしない

「海斗、、」

「タヤル族の娘、お前には一緒に王都に来てもらう」

「誰が行くか!」

雫は風魔法と火の複合魔法で

自分との境を作った

木々の間から狙われるも

弾き飛ばす

風魔法を強め

海斗の父を目掛けて魔法を放つと

海斗が間に入って来た

「海斗!」

雫が叫ぶ
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