きみに想う 〜赤の民族〜
一瞬の間に自分を恐れている

海斗の顔が頭から離れない

そうよ

わたしはタヤル族

強い魔力を持つもの

魔力を持たない海斗からしてみれば

欲しくてたまらないものを

あなたの父に向けている

タヤル族のわたしも

ただの少女の雫が同じと言ってくれた

あなたの言葉が

嘘じゃないと信じたい

だけど

実際にわたしの魔力を目にして

あなたは、わたしを恐れるのね

なぜ

危険と分かっていて

間に入ったの?





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