きみに想う 〜赤の民族〜
街の飲み屋はいつもながら

賑わっていた

いかにも飲み屋の女といった数人から

絡まれることもあった

「お兄さん、素敵〜
一緒してもいいかしら?」

胸元が大胆に開いたドレスに

濃い化粧

キツイ香水の匂い

「俺は野郎どもと飲む約束してるから
女は相手出来ない」

不満気な表情で渋々席を後にする女たち

後輩たちは

なんで誘いを断るのかという目で

自分をじとっと見る

「副隊長は〜女に興味ないんですか?」
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