きみに想う 〜赤の民族〜
「女っ気ないって、そっちなんじゃないと
官舎でも噂になってますよ」

「はぁ?馬鹿じゃねーの?
そんな訳あるか!俺は普通の22歳の男だ」

ジョッキの酒を一気に飲み干す

「オレは聞いたこと有りますよ
副隊長は初恋の君を今でも思っていて
その為に騎士に所属しているって」

海斗は最後の後輩の話を聞いてなかった

1人の店員の女しか

目に入らなかったから

気づけば

その店員を追いかけていた

「あのっ…」

振り向いた女性店員は

不思議そうに

海斗と視線を合わせ

首を傾げている

「すみません、なんでもないです」

< 24 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop