きみに想う 〜赤の民族〜
あれから何杯か

後輩たちと飲みまくり

官舎へ帰ると

ベロベロに酔った状態だった

中庭のベンチに座り

夜風に当たり酔いを醒まそうとしていると

青の部隊隊長が

海斗の隣に座った

「その様子だと、街の女の子は初恋の君ではなかった?」

「お前だろ、面白がって人を男色家と噂したり
初恋の君とか話し流してんの」

「昔は可愛かったのにねー
素直で頑張り屋でー
今の海斗は面白みに欠ける」

「別にあんたのために生きてるんじゃないから」

面倒見がよく、誰よりも周りに気を配れる頼れる兄貴的存在の桃矢隊長

海斗の過去を知り
一緒に学んできた仲間

海斗は酔いが醒める前に

部屋へと戻った

< 25 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop