きみに想う 〜赤の民族〜
3
国境の要塞からすぐの街で
貴族を脅した罪として
王都に戻され
謹慎処分を受けた海斗
部屋のベッドに座り
床をじっと見つめ
あの時のタヤル族の女を思い出す
名前を呼んだが
あの微笑みの意味は?
雫じゃなかったのか?
「オレ初めて生のタヤル族見た〜」
「あの女の人、スタイルよかったなぁ!」
「副隊長!海斗副隊長!聞いてますか?」
「あ…あぁ」
雫がその場を去った後
青の部隊を含め、街の平民たちは
雫をヒーローのようにして
盛り上がっていた
海斗は気が気ではない
10年間想い続けている
相手かもしれない人を目の前にしたが
すぐにその場を去ってしまったのだから
隊員たちの話もほとんど聞こえてなかった
貴族を脅した罪として
王都に戻され
謹慎処分を受けた海斗
部屋のベッドに座り
床をじっと見つめ
あの時のタヤル族の女を思い出す
名前を呼んだが
あの微笑みの意味は?
雫じゃなかったのか?
「オレ初めて生のタヤル族見た〜」
「あの女の人、スタイルよかったなぁ!」
「副隊長!海斗副隊長!聞いてますか?」
「あ…あぁ」
雫がその場を去った後
青の部隊を含め、街の平民たちは
雫をヒーローのようにして
盛り上がっていた
海斗は気が気ではない
10年間想い続けている
相手かもしれない人を目の前にしたが
すぐにその場を去ってしまったのだから
隊員たちの話もほとんど聞こえてなかった