きみに想う 〜赤の民族〜
街で子供を助ける為に
派手に魔法を使った、雫は
珠留に不満をぶちまけた
「タヤル族じゃないのに
疑わしいってだけで一般市民を殺そうとするなんて、ぜっったいに許せない!」
「子供まで容赦ないなんて…
派手にやってきたって、雫は大丈夫なの?
もう貴族たちに顔がバレたんでしょ?」
「タヤル族ってことを知らせるには他に方法なかったもの。顔が知られたって、知らなくたって見つかったら闘わなきゃいけないのは一緒でしょ?
顔がバレたついでに長老に提案してきたことがあるんだ」
ニカッとした笑顔の雫は
長老に提案したことを全て珠留に話した
タヤル族ではない市民まで殺そうとする場面を見た雫は怒りが収まる前に
長老のところによった
いざ闘う場面になったときに
守りに徹していただけでは
これまでと同じ
いつまで経ってもいい結果なんて得られない
自分たちだけではなく
一般も襲われる危険があると知った今
雫を始めとする成人のタヤル族は
闘うことも学んできた者ばかり
王都に堂々と向かい
王に狩りを止めさせる直訴しに行くこと
を認めてもらいたいと
長老に話すと
はじめは渋ったが
無事に帰ってくることを
絶対条件とし許可を出した
「で、今回顔がバレたこともあるし
王都で働いた経験もある、男だらけより女がいたほうが良いと思って、あたしは行くことになった」
珠留は複雑な表情を浮かべて雫を見る
「雫が強いことは分かってる
誰よりも狩りが許せないことも
だから、余計に無茶をしないか心配だわ
いや絶対無理をするに決まってる」
珠留は雫にとって
姉のような姉以上の大切な友人だった
珠留の優しさが雫は素直に嬉しかった
「必ず珠留のご飯を食べに帰る!
珠留以上に美味しいご飯は王都にもないからね」
ぎゅっと珠留に雫は抱きついた
派手に魔法を使った、雫は
珠留に不満をぶちまけた
「タヤル族じゃないのに
疑わしいってだけで一般市民を殺そうとするなんて、ぜっったいに許せない!」
「子供まで容赦ないなんて…
派手にやってきたって、雫は大丈夫なの?
もう貴族たちに顔がバレたんでしょ?」
「タヤル族ってことを知らせるには他に方法なかったもの。顔が知られたって、知らなくたって見つかったら闘わなきゃいけないのは一緒でしょ?
顔がバレたついでに長老に提案してきたことがあるんだ」
ニカッとした笑顔の雫は
長老に提案したことを全て珠留に話した
タヤル族ではない市民まで殺そうとする場面を見た雫は怒りが収まる前に
長老のところによった
いざ闘う場面になったときに
守りに徹していただけでは
これまでと同じ
いつまで経ってもいい結果なんて得られない
自分たちだけではなく
一般も襲われる危険があると知った今
雫を始めとする成人のタヤル族は
闘うことも学んできた者ばかり
王都に堂々と向かい
王に狩りを止めさせる直訴しに行くこと
を認めてもらいたいと
長老に話すと
はじめは渋ったが
無事に帰ってくることを
絶対条件とし許可を出した
「で、今回顔がバレたこともあるし
王都で働いた経験もある、男だらけより女がいたほうが良いと思って、あたしは行くことになった」
珠留は複雑な表情を浮かべて雫を見る
「雫が強いことは分かってる
誰よりも狩りが許せないことも
だから、余計に無茶をしないか心配だわ
いや絶対無理をするに決まってる」
珠留は雫にとって
姉のような姉以上の大切な友人だった
珠留の優しさが雫は素直に嬉しかった
「必ず珠留のご飯を食べに帰る!
珠留以上に美味しいご飯は王都にもないからね」
ぎゅっと珠留に雫は抱きついた