きみに想う 〜赤の民族〜
「おい!そこの問題児!
問題ばっかり起こしてると副隊長クビになるぞ」

青の舞台隊長が海斗に話しかける

「やっと会えたんだ。もうクビになろうが
どうでもいい」

「あ?例の初恋の君か?
だから今日訓練サボったのか?」

呆れた様子の隊長が海斗に近き顔を見ると

海斗は真っ赤になっている

「お前、顔真っ赤だぞ!」

ゲラゲラと隊長は笑い転げ

「恋にうつつ抜かしてんなよ!
青の部隊にはお前がまだ必要だからな!」

痛いくらいに背中を叩かれた

10年間

雫のことばっかり考えてた

会ったら何を言おうとか

色々考えてたはずなのに

いざ対面すると

言いたいことも言えない

これからは会えるチャンスがある

もう何も出来ない男の子ではない

より気を引き締めて

訓練に励もうとする海斗の決意だった

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