きみに想う 〜赤の民族〜
城に来て3ヶ月

平和すぎるくらい、平和な日々を送る

タヤル族の皆々

4人で集まると目立つため

こっそりと会うようにしていた

この日も定期的な会合の日だった

「変わったことはないか?」

場を取り仕切るのは最年長の八神

「特に変わった動きはないけど
王子にまつわる噂は聞いたな!」

こそこそと下を向いて話す香那人

「王子は生まれてすぐに死んだって公表されてるけど、ある一部の貴族によって殺されかけた為、危険と察知した王妃によって外に出されたとか」

淡々と話しを整理する里菜

「王妃は亡くなってるし、噂はウワサだからね」

ぐーっと背伸びをし特に気にとめる内容じゃないかもって香那人は言う

「村に不穏な動きがあるらしい、様子を見に帰りたいと思うが…」

「賛成ー!オレは抜けれそうだから
八神とオレで行って、女性は城での情報収集にしよう!」

近日中にお忍びでの里帰りが決定した
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