きみに想う 〜赤の民族〜

部屋に戻ると

八神と香那人が戻って来ていた

雫はまださっきの海斗が離れなかったが

八神の一言で一気に目が覚めた

「村が襲われた」

「えっ?」

「どうやって村に入れたというの?」

里菜が八神に聞く

「内部から手引きしたヤツがいる」

「嘘よ!貴族に手を貸したっていうの?」

八神の話によると

金欲しさに目が眩んだ村の裏切り者により

村に侵入したという

4人の中に沈黙が流れた

「今すぐ村に戻るわ」

雫が立ち上がって行こうとすると

香那人が雫の手を掴む



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