きみに想う 〜赤の民族〜
「おい!女!なんで躊躇った?
殺したいなら、すぐ殺せ!」

陸が珠留を非難すると

珠留は拳を強く握るようにして

凛子を見る

陸は珠留が殺さないことを察したのか

かざしていた剣で

男を指すと男は光に消えた

「あの男に主人は殺された!
凛子までも殺ろそうとした!
許せないくらい憎い、殺してやろうと思った


珠留は興奮状態で

陸に怒りとたまっている魔力をぶつける

「だけど殺したって…あの人は帰ってこない!それにあの死の呪文は、わたしには止められない!わたしが死ぬのはいい。凛子まで巻き込まれるなんて…」

珠留は泣き出していた

陸は静かに立っている

雫は珠留を抱いて

珠留に近づく

「珠留、凛子は生きてる!
わたしは、早くこの争いを止めたい
だから行くわ!」

陸に珠留と凛子を頼んで

雫は長老らの元に向かった
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