きみに想う 〜赤の民族〜
確かに雫の放ったものは

男に当たったと思う

雫は涙が溢れていた

雫が剣を振り切ったと同時に

強い光が辺りを包む

今まで感じたことのない

広範囲を包む

暖かい魔法

一瞬で敵、味方問わず

動きが止まったように思える

その光は

徐々に小さくなり

やがて1人の姿を形取る

神々しい程の金の髪

整った目鼻立ち

すっきりとした体格

村全体に聞こえるように

拡張された声で光の人物は語りだす

< 81 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop