きみに想う 〜赤の民族〜
タヤル族の村が襲われる少し前
海斗はある年老いた貴族に声を掛けられた
「そち、陸か?」
違うといっても耳が遠いのか
一方的にベラベラと話し
1通の手紙を海斗に託し
颯爽と歩いて去っていく老人
「違うって言ってんのによ…
オレと陸はそもそも似てないだろうよ」
海斗は渋々
陸の王宮の部屋に手紙を持っていくが
陸の姿がない
机に置いて行こうとも思ったが
机には書類の山で、直接手渡されたものを置くには
不安に思えた海斗は
ぶらぶらと陸を探すと
中庭に立つ陸の姿を見つけた
「おい!りっ…」
木の木陰には、影と呼ばれる王族専用の黒ずくめが陸と隠れるようにして話しているため
海斗は陸を呼ぶのを躊躇った
影が消えてから動き出した陸を
海斗は後ろから呼びとめるようにして
声を掛けた
海斗はある年老いた貴族に声を掛けられた
「そち、陸か?」
違うといっても耳が遠いのか
一方的にベラベラと話し
1通の手紙を海斗に託し
颯爽と歩いて去っていく老人
「違うって言ってんのによ…
オレと陸はそもそも似てないだろうよ」
海斗は渋々
陸の王宮の部屋に手紙を持っていくが
陸の姿がない
机に置いて行こうとも思ったが
机には書類の山で、直接手渡されたものを置くには
不安に思えた海斗は
ぶらぶらと陸を探すと
中庭に立つ陸の姿を見つけた
「おい!りっ…」
木の木陰には、影と呼ばれる王族専用の黒ずくめが陸と隠れるようにして話しているため
海斗は陸を呼ぶのを躊躇った
影が消えてから動き出した陸を
海斗は後ろから呼びとめるようにして
声を掛けた