きみに想う 〜赤の民族〜
これから海斗は青の部隊に戻る

雫は新王が立ち上げた新体制

赤の部隊として働くことになる

「これからはライバルだね?」

隣の海斗にそう問いかける雫

「俺のほうがキャリア上だから、雫は後輩だな
ライバルとは言えんだろ」

「えー?」

「これからはタヤル族として注目浴びるんだろうな、色んな意味で」

「わたし、弱くないから大丈夫」

「そこは可愛く助けてねと言ったほうがポイント高いだろ!」

「勿論、頼りにしてるよ!」

「城には色んな男がいるから気をつけろよ!
雫ってしっかりしてるようで抜けてることあるから」

「それは、海斗を含めてってこと?」

俺も含めて危険ってどういうことだよ?

って顔で雫を見る海斗

雫はどことなく楽しそうに笑う

海斗は雫の髪を一房掴む

「この赤は俺のだからな」

髪にキスを落とし

色っぽい顔で雫をみる

「やっぱり海斗も危険じゃん」

海斗より前を歩きだす雫

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