恋する僕らのひみつ。
「……はぁ!?」
「ひとりじゃ眠れる気がしなくて」
「ガキかよ。おまえは」
「今日だけ。ね?」
あたしが横になっている湊の顔をジッと見ると、湊はプイッと反対側を向いてしまった。
「ねぇ」
湊の背中に呼び掛けると、湊はあたしに背を向けたまま呟く。
「なんで俺が、おまえと一緒に寝なきゃいけねぇーんだよ」
「だって……寂しいんだもん。つらいんだもん。心を癒してくれるペットもいないし……」
「俺をペット代わりにすんな」
あたしは無理やり湊の布団に入る。
「なっ、おまえ……」
あたしは布団の中に入って、湊の背中に抱きついた。
「小さい頃は、よく一緒にお昼寝したじゃん……」
「お、覚えてねぇーよ、そんなもん……」