恋する僕らのひみつ。
【結雨side】
ぼんやりと重たい目を開けると、陽の光で部屋の中が明るかった。
もう朝かぁ……。
目の前には、湊の大きな背中。
湊と一緒にひとつの布団で眠ったんだ。
夜中にあたしは、湊の部屋に押し掛けて。
話をしたあと、あたしは湊の背中にしがみついて泣いていた。
“泣き疲れたら、そのうち眠くなんだろ”
湊の言ったとおりだった。
あたしはいつのまにか、泣き疲れて眠っていたみたい。
布団に横になったまま、湊の大きな背中を見つめる。
湊の背中にそっとあたしの手のひらをあてるけど、湊は向こうを向いたまま動かない。
どうやら、湊はまだ眠っているみたいだった。
あたしも、もう少しだけ眠ろうと再び瞳を閉じる。
その瞬間、