恋する僕らのひみつ。
――――――――……
ふと目が覚めて部屋の時計を見ると、昼過ぎだった。
熱のせいで学校を休んだ俺は、部屋で朝からおとなしく寝ていた。
もうひと眠りしようと目を閉じた瞬間、玄関のドアが開いた音が聞こえる。
「ただいまーっ」
結雨が帰ってきたらしい。
まだ昼過ぎなのに、帰ってくんの早くね?
「湊?寝てる?」
部屋のドアの向こうから声が聞こえて、俺は寝たフリをして返事をしなかった。
「入るよ?」
薄目を開けて見ると、部屋に入ってきた結雨は、俺の横にちょこんと座った。
結雨の手が、俺の額にそっと触れる。
「熱下がってないね……」
結雨は部屋を出ていき、タオルか何かを持って部屋に戻ってきた。
俺は寝たフリを続けていると、いきなり結雨は俺の布団をめくる。
「では、失礼します」
なに言ってんだ?
……は?
ちょい、待て待て待て。
なにすんだよ?
結雨は、いきなり俺の服を脱がし始めた。