恋する僕らのひみつ。



【結雨side】



――――――――……



レストランで、湊のお父さんから再婚すると告げられた日から、1週間が経っていた。



朝、ベッドで横になっていると、



あたしの部屋のドアが開いたと同時に、お母さんの声が聞こえてきた。



「結雨、そろそろ起きないと遅刻するわよ」



とっくに目は覚めていたけど、



頭まで布団をかぶっているあたしは、返事をせずに寝ているフリをする。



あの日から、お母さんとろくに話をしてない。



お母さんが話しかけてきても、



あたしは目を合わせず、そっけない態度をとった。
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