恋する僕らのひみつ。
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その日の昼休み、
あたしたち5人は、学校の屋上で過ごしていた。
晴れた青空の下、
屋上の端で寝そべる湊は、目を閉じて昼寝をしようとしている。
そのそばで、琥都は購買のパンを片手に、マンガを読んでいて、
快と奈乃とあたしの3人は、ドラマの話で盛り上がっていた。
すると、屋上にひとりの男子がやってきた。
「ここにいたのかよー!探したぞー!」
やってきたのは、
日焼けした茶色い肌に、がっちりした体格で、背の大きな男の子。
「少し話そうぜ、快」
どうやらその男の子は、快を探しに来たみたい。
「何度言われても、答えは同じだっての」
ボソッとつぶやいた快は、面倒くさそうに立ち上がり、
その男の子と一緒に、向こうへ歩いていった。