恋する僕らのひみつ。
そのとき、向こうで話していた快が、あたしたちのほうに戻ってきた。
「え?なになに?このどよーんとした空気は。どしたんだよ?」
琥都の横に腰を下ろした快は、置いてあったペットボトルのジュースをゴクゴクとノドを鳴らしながら飲む。
「快、野球部に戻ってこいって言われてんだって?」
琥都が言うと、快は動揺したのか、一瞬動きが止まった。
「あ、あぁ……まぁね~」
快はすぐに、いつもの笑顔を見せる。
「なんで俺に黙ってた?」