恋する僕らのひみつ。



そのとき、向こうで話していた快が、あたしたちのほうに戻ってきた。



「え?なになに?このどよーんとした空気は。どしたんだよ?」



琥都の横に腰を下ろした快は、置いてあったペットボトルのジュースをゴクゴクとノドを鳴らしながら飲む。



「快、野球部に戻ってこいって言われてんだって?」



琥都が言うと、快は動揺したのか、一瞬動きが止まった。



「あ、あぁ……まぁね~」



快はすぐに、いつもの笑顔を見せる。



「なんで俺に黙ってた?」
< 546 / 888 >

この作品をシェア

pagetop