恋する僕らのひみつ。
あたしは、机の上のプリント用紙に書かれた5人の名前を見つめる。
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2年3組
1番・朝霧 湊 (あさぎり そう)
2番・一色 結雨(いしき ゆう)
3番・浦中 琥都(うらなか こと)
4番・絵崎 奈乃(えざき なの)
5番・扇原 快 (おうぎはら かい)
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先生は、出席簿に目を向けたまま、ひとりボソッと呟く。
「そう、ゆう、こと、なの、かい……?そうゆうことなのかーい!」
顔を上げた先生は、大きな声で叫んだ。
「あははっ、これマジか」
先生は、湊の席の前で笑いながらしゃがみこむ。
「ねぇねぇ、湊ちゃん。そうゆうことなのかい……だってさ。うそだろー?これ……あははっ」
ひとりで笑っている先生に、心底呆れた様子で湊は答える。
「知らねぇよ。くっだらねぇ」
「おまえら5人の名前覚えやすいわ、助かるー」
「それでも教師かよ」
「そうゆうことなのかーい!めっちゃ廊下で叫びたい」
「人の名前で勝手に遊ぶな」