恋する僕らのひみつ。



結雨は全身の力が抜けたように、地面に座りこんだ。



「……これ以上あたしが反対しても、湊のお父さんと再婚するって」



俺は結雨の背中に手をまわして、そっと抱きしめた。



「家に帰りたくない……このままどっか遠くへ行こうよ……」



俺の肩に顔をうずめる結雨の頭をなでながら、



俺はどうするべきなのか考えていた。



このままどこかへ連れていってやるべきか。



それとも……。
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