鬼課長の憂鬱
寿司屋を出たところで時計を見ると、社を出てからまだ30分も経っていなかった。という事で、俺は高宮に、
「お茶行くか? 聞きたい事もあるし」
と言った。
今朝の泣いた件を聞くつもりはないが、他にも高宮にはいろいろと聞きたい事があった。どれもそう大きな問題ではない、というより小さな問題ばかりな気がするが。
すると、
「はい。私も課長にお聞きしたい事があります」
と高宮は言った。
「仕事の話なら勘弁だぞ」
「いいえ、お仕事の事ではありません」
「そうか。じゃあ行こう」
俺はあくまでも冷静を装ったが、内心は穏やかじゃなかった。高宮が仕事以外で俺に聞きたい事って何なんだろう。個人的に、俺に興味を持ったって事か?
なんてな。そんなわけないな。
俺達は近くにあった喫茶店へ入った。俺はコーヒーを飲み、高宮はミルクティーを飲んでいるが、高宮にミルクティーはイメージ的に合ってるなと俺は思った。なんて事はさておき……
「で、俺に聞きたい事とは何だ?」
そう切り出しだのだが、
「課長からどうぞ」
と、言われてしまった。俺の聞きたい事なんかより、高宮が俺に聞きたい事の方が何十倍も気になる俺だが、高宮は頑として譲らなかった。癪だが、部長が言った事は正しかったようだ。つまり、高宮は頑固だ。
仕方ない。時間をとらないように、チャチャッと済まそう。
「高宮。おまえ本当に32なのか?」
ああ、違う。そんなのはどうでも良かったんだ。高宮が年齢を詐称するわけないんだから。ただ、疑問には思ってたんでつい口が滑っちまった。時間がないのに……
「そうですよ。課長は40歳ですか?」
…………え?
「お茶行くか? 聞きたい事もあるし」
と言った。
今朝の泣いた件を聞くつもりはないが、他にも高宮にはいろいろと聞きたい事があった。どれもそう大きな問題ではない、というより小さな問題ばかりな気がするが。
すると、
「はい。私も課長にお聞きしたい事があります」
と高宮は言った。
「仕事の話なら勘弁だぞ」
「いいえ、お仕事の事ではありません」
「そうか。じゃあ行こう」
俺はあくまでも冷静を装ったが、内心は穏やかじゃなかった。高宮が仕事以外で俺に聞きたい事って何なんだろう。個人的に、俺に興味を持ったって事か?
なんてな。そんなわけないな。
俺達は近くにあった喫茶店へ入った。俺はコーヒーを飲み、高宮はミルクティーを飲んでいるが、高宮にミルクティーはイメージ的に合ってるなと俺は思った。なんて事はさておき……
「で、俺に聞きたい事とは何だ?」
そう切り出しだのだが、
「課長からどうぞ」
と、言われてしまった。俺の聞きたい事なんかより、高宮が俺に聞きたい事の方が何十倍も気になる俺だが、高宮は頑として譲らなかった。癪だが、部長が言った事は正しかったようだ。つまり、高宮は頑固だ。
仕方ない。時間をとらないように、チャチャッと済まそう。
「高宮。おまえ本当に32なのか?」
ああ、違う。そんなのはどうでも良かったんだ。高宮が年齢を詐称するわけないんだから。ただ、疑問には思ってたんでつい口が滑っちまった。時間がないのに……
「そうですよ。課長は40歳ですか?」
…………え?