工業高校のイケメン達に愛されて【上】



そんなことを思いながら、あたしはまた返却された自分のテストの結果表に目を通した。


…ああ、数学のテストはあそこをもっとしっかり復習しておけば、3点くらい点数上がったのになぁ。


範囲は中学校で習ったところなのに…凡ミスだ。


…無事に成績順位は、総合で1位を取れたんだけど。


この順位をキープしたいし、こういうミスを減らせるようにもっとしっかり勉強しよう。



「ほんと…かわいい困ったお姫さまだな…。」




…______という、坂口くんの小さなつぶやきは勉強のことを考えていたあたしにはもちろん聞こえていなかった。





_________ガラッ!!!!



「みんなーー!聞いて!!!」



すると、勢いよく教室の扉が開かれ、同時に元気な声が聞こえた。



声の主は、陸くんだ。


扉を開けたのも陸くん。


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