工業高校のイケメン達に愛されて【上】
なんて、球技大会とはまったく関係のないことを考えてしまう。
…て、ていうか。
あたし、運動があまり得意じゃないんだよね。
球技なんて、体育以外でほとんどやったことない…。
何よりあたしのまわりには男子しかいないのに、一体どうすればいいの!?
「はあ…」
いやだなあ…。
机に頬杖をついて大きなため息をついた。
頬杖をついたまま黒板に目を移すと、陸くんの字で、
○サッカー
○バレーボール
○バスケ
と記入されていた。
「今回の球技大会はこの三種目。この中から一種目多数決で選んで、俺らはシード権なし一回戦から出場することになってる。」
陸くんの書いた文字を差しながら相葉くんがみんなに説明した。
ほへえ〜…。
見事にあたしには縁のないスポーツばっかりだあ…。
スポーツ自体、体育以外でやったことがないから当然なんだけどね。