工業高校のイケメン達に愛されて【上】
「は、はい!」
陸くんの言葉に、あたしは安堵して胸を撫で下ろした。
や、やったあ、助かったあ〜…。
ただでさえ運動できないのに、男の子たちに紛れてボールで争うなんて、あたしきっと…生きて帰れないよね…。
考えただけで恐ろしいもん…!
身震いしちゃう。
…でもきっと、男の子がスポーツしてるところって、絶対にカッコいいんだろうなあ。
なんのスポーツになるかな。
なんだかソワソワしてきた。
「はい。サッカーがいい人手あげてくれ。」
多数決が始まり、相葉くんが指揮をとる。
相葉くんが手を挙げた人数を数えて、陸くんが人数を黒板に書き込む。
あたしは…単純だけど一番かっこいいなって率直に思ったバスケに投票した。