工業高校のイケメン達に愛されて【上】
「そうそう。俺ら、一応みんなレギュラーだったんだよ。」
前に座っている坂口くんも後ろを振り返り、あたしたちの話に入ってきた。
へえ、みんなバスケ部だったんだ!
しかも全員レギュラーだったなんて…。
かっこいいなあ〜。
バスケのことを詳しく知っているわけではないけど、運動音痴のあたしにとってはスポーツをやっていたってだけで、尊敬する。
それにあたしは中学校でも今でも帰宅部だし、余計にかっこよく感じる…。
「ええーそうだったんだあ!かっこいい!!みんなのバスケ見るの楽しみだな!」
坂口くんと滝本くんに向けて、にこっと笑った。
「あはは、ありがとう緋奈ちゃん。久々だから頑張って練習しないとな?優介。」
坂口くんは爽やかに笑いながら、滝本くんの背中をバシバシと叩いた。