工業高校のイケメン達に愛されて【上】
「緋奈ちゃんっ!僕バスケやってたから、今回の球技大会がんばるねっ!今めっちゃ張り切ってるっ!」
「うんっ…頑張って…!」
陸くんはそう言いながらあたしにしがみついて離れない。
うっ…陸くんってば、いつもぎゅーってあたしのこと抱きしめるんだから。
今でもまだとんでもなく恥ずかしいし、意外にも陸くんは力が強くて…時々苦しいくらいに抱きしめられる。
「もうっ陸くんっ…」
「こらこら陸。緋奈ちゃん苦しいって。」
___と、こんな感じでいつも、坂口くんが落ち着いて陸くんに言い聞かせる。
すると、陸くんもあたしの体を離す。
むぅっと口を尖らせて、少し名残惜しそうに。