工業高校のイケメン達に愛されて【上】
「えへへっかっこよかったなあ。」
るんるんした気分であたしは、鼻歌を歌いながら学校の食堂前にある自販機へ1人で向かっていた。
今、練習を終えたみんなが教室で着替えていて、あたしは教室に入りづらい…というか入れないので、4人に飲み物を買いにいこうと思って。
みんな喉が乾いたって言ってたから、あたしが引き受けたんだ。
もう6月になるし、6時を過ぎてもまだ外は明るい。
まだこの時間でも活動している部活もあるみたいだし、こんな時間まで本当にお疲れ様だなあ。
…あたしも、部活やったら少しは痩せるかな。
そりゃ痩せるよね、筋力もつくだろうし。
きっと、部活はやらないと思うけど…。
なんて、そんなことを考えながら自販機にたどり着いて、みんなの飲み物を買って教室へと戻った。