工業高校のイケメン達に愛されて【上】
滝本くんは飲み干したペットボトルをあたしにひらひらと見せながら、おかわりの催促をしてきた。
しょうがないなぁと思いながら、あたしは自分の分に買っておいたペットボトルのお茶を差し出した。
滝本くんはそれを受け取ると、小さな声で「サンキュ。」と言って、お茶を飲み始めた。
相葉くんは特に口を開かず、飲み物を少し飲んでぽーっと窓の外を見つめていた。
…横顔がまた、美しい。
それに…運動したあとなのに、なんて爽やかなの…。
おでこにキラキラと輝いている汗が、すごく爽やかだ。
「さー、もう暗くなってきたし早く帰ろうか!」
そのまましばらく休憩をしていたけど。
坂口くんが言う通り外は暗くなっていて部活をしている生徒も減ってきていたので、そろそろ帰ることになりみんなで下駄箱へと向かった。