工業高校のイケメン達に愛されて【上】
校門をくぐり抜け、あたしは東の方向にある学校の最寄駅から電車で帰る。
それに対して4人はみんな、西方面が自宅で高校付近も地元らしく、徒歩でいつも帰っている。
だからみんなとは、校門でバイバイなんだ。
あ、そういえば今日はお母さんお仕事終わるの早い日だ。
もう帰ってきてるかな。
暗くなってきて、お母さんがもし帰ってきてたら心配させてしまう。
とりあえず、連絡入れて早く帰らないとだ。
「____じゃあみんな、またあしたねっ!」
校門にたどり着くと、あたしはみんなに手を振ってさよならをしようとした。
でも。
「緋奈ちゃん、俺も駅まで用あるから、送っていくよ。」
_____と、坂口くんがそう言った。