工業高校のイケメン達に愛されて【上】
あたしたちの体も、もちろん密着したまんまで。
「う…っ」
は、恥ずかしい…!!!
坂口くんも身動きが取れないだろうから、体勢を変えることができないんだ。
腰に回った腕は、心なしか力が強くなっている気がする。
けど、触れられた腕の感触はどこか優しい。
あたしはうつむいて、坂口くんの胸に顔を埋めている感じになっている。
顔を上げることはできそうだけど…っ。
でもなんだか恥ずかしくて、今、坂口くんと目を合わせられない…っ。
「ひ、緋奈ちゃん、あともう一駅だから頑張って。」
すると頭上から、坂口くんから声をかけられたので、とっさに顔を上げた。
うんって、返事をしようと思ったけど_____。
坂口くんの顔が、なぜか真っ赤っかになっていたから、あたしは言葉を失った。