工業高校のイケメン達に愛されて【上】
でもどうしても考えてしまって、考えると同時に自分の顔がどんどん熱くなっていくのがわかる。
俺今きっと、顔赤い。
ただのヘンタイじゃないか…。
「う…っ」
すると、緋奈ちゃんがうめき声をあげた。
そうだよね。
満員電車で、ずっと俺の胸に密着しているから苦しいよね…。
ごめんね…。
心の中で謝りながら俺は、
「ひ、緋奈ちゃん、あともう一駅だから頑張って。」
平静を装って、こんな言葉を口にしたけど。
俺の顔の赤みはそのままなわけで。
俺はそんな状態なのに、緋奈ちゃんが顔を上げた。
「…っ」
きっと、顔が赤い俺のことを緋奈ちゃんは不思議に思っているだろう。