工業高校のイケメン達に愛されて【上】
「み、みんな…」
部屋の明かりがついて、俺たちだと気づいてほっとした表情を浮かべた緋奈ちゃん。
俺は緋奈ちゃんの体を離した。
安心したような表情に変わった緋奈ちゃんは、崩れ落ちるようにストンと床に座り込んだ。
「こ、こわかったあ…。」
弱々しく、震えながらそう言った緋奈ちゃんは、ついに泣き出してしまった。
うん。怖かったよね…。
でももう、大丈夫だから…。
俺はそんな気持ちを込めて、緋奈ちゃんと目線を合わせて、頭を撫でてあげた。
______翔が言っていた通り、緋奈ちゃんは今日の朝も男たちに追いかけられていたのだろう。