工業高校のイケメン達に愛されて【上】



「もう暗いし危ないから。緋奈ちゃんを無事に家まで送り届けるのが、俺の用事だよ。」


「さ、坂口くん…。」


「ほら、行こう。」



本当に。


ただ緋奈ちゃんが心配でついてきただけだから。


俺の用事があるっていう発言を緋奈ちゃんが送り届けることだと理解してくれたのか。


緋奈ちゃんはありがとう。と言ってくれて、自宅の方へと歩き出した。


俺も、それに合わせて一緒に歩き出した。


駅から、住宅街を歩いて五分ほどで、緋奈ちゃんの自宅へ着いた。


見た目はこざっぱりしてて小さめで綺麗なマンションだった。



「坂口くん、ここまで送ってもらってごめんね。本当にありがとう。」


「全然大丈夫だよ。」


「今度何かおごるから!!」



必死に俺にそんな風に言う緋奈ちゃんがなんだか愛おしい。


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