工業高校のイケメン達に愛されて【上】
「だっ…大丈夫だよ!みんな、今日は頑張ってね。」
あたしは、無理に笑顔を作った。
だけど朝薬を飲んだおかげか、少しだけ…楽になった気もする。
30分後には試合が始まる。
みんなのバスケを見るのが楽しみ。
「じゃあ、僕たち球技大会の準備があるから先に行ってるね。緋奈ちゃんは、優介と体育館まできてね。無理はしないように!」
「うん…ありがとう陸くん。」
人差し指を立てて諭すようにそう言った陸くんに、ぺこりと軽く頭を下げてお礼を言った。
そして体育委員の陸くんと相葉くん、そしてチームリーダーの坂口くんは、先に体育館へと向かった。
4人ともみんな、今日の試合出るんだって。
バスケ上手だったもん、すごく楽しみ。