工業高校のイケメン達に愛されて【上】
「は!?誰がお前の名前なんか呼ぶか!チビ!マリモ!チビチビ!!」
「ぷっ…あははっ」
もう、どう考えても嘘をついてるでしょ。
今さっきも名前を呼んでくれたの、ちゃんと聞いてるもん。
わたわたとしてて落ち着きのない滝本くんは、隠し事をするのが下手みたいだ。
思わず声に出して笑ってしまう。
「もー優介!なんでそーゆーこというの!あとここ保健室なんだから、静かにして!」
そう言って頬を膨らませてプリプリと怒る陸くん。
そんなふうに怒っても滝本くんには効果がないみたいで。
「はあ?陸の方こそ静かにしろよ。」
ギロッと陸くんを睨んでいた。
…陸くんは全然気にしてないみたいだけど。