工業高校のイケメン達に愛されて【上】



「は!?誰がお前の名前なんか呼ぶか!チビ!マリモ!チビチビ!!」


「ぷっ…あははっ」



もう、どう考えても嘘をついてるでしょ。


今さっきも名前を呼んでくれたの、ちゃんと聞いてるもん。


わたわたとしてて落ち着きのない滝本くんは、隠し事をするのが下手みたいだ。


思わず声に出して笑ってしまう。



「もー優介!なんでそーゆーこというの!あとここ保健室なんだから、静かにして!」



そう言って頬を膨らませてプリプリと怒る陸くん。


そんなふうに怒っても滝本くんには効果がないみたいで。



「はあ?陸の方こそ静かにしろよ。」



ギロッと陸くんを睨んでいた。


…陸くんは全然気にしてないみたいだけど。


< 185 / 377 >

この作品をシェア

pagetop