工業高校のイケメン達に愛されて【上】
モテ期?
「_____中村さん、好きです!俺と付き合ってください!」
もわぁっと湿気の漂う空気。
湿度が高く、そしてギンギラギンに照っている太陽。
屋上の柵もコンクリートの地面も、熱を帯びている。
「え、えっと…」
その屋上で、あたしは知らない男の子に呼び出されて…告白?をされている。
多分、見たことない人…だと思う…。
「…俺じゃダメかな?」
自信なさげにそう問いかける彼は、髪は染めていてピアスも開けているけれど、優しい雰囲気でそんなに不良感はない気がする。
いやいやっ!!
でもそれは関係ない!!
「えっと…ご、ごめんなさい…。」
「…そ、そしたら、友達からっていうのは!?ダメかな…?」