工業高校のイケメン達に愛されて【上】
ちらりと後ろを振り返ると。
新しい席でもお隣さんの相葉くんは、机に突っ伏していた。
もう、相葉くん舌打ちでもなんでもいいから、横沢くんを黙らせてよお。
なんて、一瞬思ったけど。
女の子が嫌いな相葉くんは、きっとあたしにそんなことしないよねえ。
あたしは、相葉くんに嫌われているってことだし…。
…残念だけど。
あはは…。
元の席に戻りたいなぁ…。
ホームルームの時間が終わったら、すぐに陸くんや坂口くんや滝本くんの元へ向かおう。
そうして考え事をしている中、横沢くんはまだあたしに何かを話していて、戸惑い曖昧な返事を返しながら残りの時間を過ごした。