工業高校のイケメン達に愛されて【上】
「坂口くんと滝本くん今日掃除当番でっ、陸くんも用事があって帰っちゃってっ、あたしでごめんなさいっ」
目の前の女は、顔を真っ赤にしてなんだか一生懸命喋ってる。
…あいつらは、先に帰ったのか。
こいつ…中村は、わざわざ俺のために残ってくれていたってワケだ。
…いつも俺は、こいつのことを邪険に扱ってばかりなのに。
なんで…。
「…別に謝んなくていい。」
「あっ、ごめんなさい…」
また謝られる。
謝るのが癖か?
そう感じたのと同時に中村がまた話し出す。
「あっ、また謝っちゃった、えへへ…」