工業高校のイケメン達に愛されて【上】
「…………」
「…………」
沈黙の中、気まずい微妙な空気が流れる。
今この状況の沈黙は、俺もキツいかもしれねぇ…。
中村は、教室戻ってくれ…。
「相葉くん。」
すると、いきなり中村が言葉を発して。
「あの、相葉くんが落ち着いたらあたし家まで送るよっ」
中村はまだ肩が震えてて。
でも、眉を下げて心配そうな顔で俺を見つめる。
「…いや、そこまでしてもらうわけにはいかないからいい。」
さすがの俺だって、申し訳ねぇって思っている。
…さっきも、酷いことしちまったと思ってるし。
幾ら何でも、やりすぎた。
絶対、怖いと思ったはずだろ。
その証拠に、中村の体が震えている。
「そっか…わ、かった…。」
控えめに答えた中村は、視線を下に移した。